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2010年2月15日 (月)

本のご寄贈

昨日、資料の寄贈ということに少し触れましたが、数日前、来館なさった方から、こんなお申し出がありました。

「亡くなった父親の書架に吉川英治の本が数冊あった。捨てるのは忍びないので、引き取ってもらえないだろうか。」

去年あたりから、こういうお申し出が増えてきているように感じます。

吉川英治も、もうそろそろ没後50年。
若い頃にまだ吉川英治が存命で、その頃に吉川作品に接した世代の方々が、世を去られる時期に来ているのかもしれません。

以前も書いたような気がしますが、こうしたお申し出に対する基本姿勢は

・貴重なもの、珍しいものであれば、頂戴します。
・そうではないけれども、状態が良いというものであれば、頂戴します。
・そのどちらでもないものは、申し訳ございませんが、お断りいたします。

ということになります。

ありがたい話ではあるのですが、書庫のスペースには限りがありますので、残念ながら無制限には受け入れることが出来ない状況なのです。

それでも、私はせっかくのご厚意をにべもなく断ることは気が引けるので、いままではあまり断ってこなかったのですが、昨年はついに、「これはお引き受けできかねます」と断る事態になりました。

と言うのも、なぜか昨年だけで「吉川英治全集」(昭和41~45年 講談社)のご寄贈のお申し出が5件もあったのです。

いずれ館内に閲覧コーナーを設けよう、その時にはダブっている所蔵図書を並べて、実際に手にとって作品を読んでいただけるようにしよう、という考えがあるので、全集のご寄贈のお申し出などは、最初はもっけの幸いと思っていたのですが、さすがに5セットは必要ありませんし、何より置き場がありません。

初めの3件はありがたく頂戴したのですが、あとの2件はお断りしてしまいました。

この場を借りて、改めてお詫びいたします。
事情をご理解いただければ幸いです。

とは言え、基本的にはこうしたお申し出は大歓迎です。

処分する前に、ぜひ一度ご連絡いただければ助かります。
よろしくお願いいたします。

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2010年2月14日 (日)

集荷作業

昨日、杉並区立郷土博物館での吉川英治展について告知しましたが、なぜ開始の1週間も前に記事にしたかというと、たまたまその前日に展示資料の集荷作業があったからです。

今回は資料の点数も少なく、大きなものもなかったので、運送会社は使わず、杉並区の車でやって来て、郷土博物館の学芸員自身が梱包作業をするというパターンでした。

資料の点数が多かったり、繊細な資料であったり、輸送距離が長かったり、というようなことがあると、やはり運送会社の、それも美術品梱包専門の作業員に発注するということになります。
しかし、博物館は概ね資金面が苦しい所が多いので、可能な限り自力で経費をかけずにやりたいというのは、お互いさまでよく理解できる話です。

ですから、上記のような条件の場合でもない限り、こちらから“美梱”を使えとはあまり要求しません。

そんな私ですが、しばらく前の出来事には、さすがにギョッとしました。

そこにお貸ししたのは専用の桐箱に入ったそれほど大きくはない資料でした。

貸し出す前の状態のチェックをして、桐箱に入れて、それを梱包材で包んでと、そこまでは普通でした。

次に取り出したのは、どこかのブランドか何かの店の紙袋!

「紙袋ですか?」
「中の方に入れて大事に持ち帰りますので。」

いや、そういうことじゃないんですけど。

私ならば、人から大事な資料を借用する際に、紙袋などで運んだりはしません。
まあ、軸を風呂敷で運んだことはあるんですけどね(笑)

でも、それは軸が長すぎて上手く収まるカバンが手に入れられなかったからで、普段は大きめのアタッシェケースを持参して、それに入れて帰ります。
外側が硬く出来ているので、道中で何かにぶつかっても中の物に影響しませんし、水がかかっても(ドップリ水に浸かるのでなければ)大丈夫ですから。
杉並区立郷土博物館も樹脂製のコンテナと、外装がアルミのトランクをご持参でした。

紙袋に入れても、資料自体は桐箱に入っているので、多少の衝撃には耐えられますし、水がかかっても平気でしょう、おそらく。
逆にアタッシェケースだって、ひったくられないとは限りませんし。

しかし、要は、資料をお貸し下さる方に安心していただくことが第一なのです。
それが信用にもつながります。

例えば、個人の所蔵者の方から、あそこには資料を預けても安心だ、扱いが丁寧だ、と思っていただければ、将来的に、資料を寄贈してくださるという事だってあり得るわけです。

逆に、あそこには二度と貸したくない、などと思われては、大きな損失です。

もし、私が同じ状況にあったなら、自分の私物を紙袋に移して、自分のカバンの方に資料を入れて持ち帰るでしょう。
自分の私物より、借りる資料の方が大事だ、という意思表示として。

ある種のパフォーマンスではありますが、そういうことも大事なんだけどな、と思ったのでした。

長い愚痴になりました。失礼。

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2010年2月13日 (土)

吉川英治展

昨年、杉並区と青梅市の間で、杉並区・青梅市交流協定というものが締結されました。

この協定の趣旨に鑑み、青梅市内の様々な施設と同様、吉川英治記念館でも杉並区民に対し入館料の割引などを実施しています。

さらにこの度、協定を記念して杉並区立郷土博物館で「吉川英治展―大衆と歩んだ作家の素顔―」が開催されることとなりました。
会期は1週間後の2月20日から4月18日まで。
写真が中心で、実物資料の展示としては規模の小さいものですが、吉川英治の杉並時代を中心としたちょっと毛色の変わった展覧会です。

なお、会期中の2月27日(土)には、「川柳家・雉子郎から作家・英治へ―杉並時代の吉川英治」のタイトルで郷土史講座の講師を私が務めさせていただきます。

ご興味のある方はぜひお運びください。

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2010年2月 6日 (土)

青梅ミュージアムロード アカデミハイク

ドタバタしていたのですっかり忘れていましたが、今日と明日の二日間、“青梅ミュージアムロード アカデミハイク”を開催します。

今日はもう受付をしめてしまいましたが、当日の参加も受け付けておりますので、ご興味のある方はぜひ明日の分にご参加ください。

詳細はリンク先をご覧ください。

どうぞよろしく。

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