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2010年2月14日 (日)

集荷作業

昨日、杉並区立郷土博物館での吉川英治展について告知しましたが、なぜ開始の1週間も前に記事にしたかというと、たまたまその前日に展示資料の集荷作業があったからです。

今回は資料の点数も少なく、大きなものもなかったので、運送会社は使わず、杉並区の車でやって来て、郷土博物館の学芸員自身が梱包作業をするというパターンでした。

資料の点数が多かったり、繊細な資料であったり、輸送距離が長かったり、というようなことがあると、やはり運送会社の、それも美術品梱包専門の作業員に発注するということになります。
しかし、博物館は概ね資金面が苦しい所が多いので、可能な限り自力で経費をかけずにやりたいというのは、お互いさまでよく理解できる話です。

ですから、上記のような条件の場合でもない限り、こちらから“美梱”を使えとはあまり要求しません。

そんな私ですが、しばらく前の出来事には、さすがにギョッとしました。

そこにお貸ししたのは専用の桐箱に入ったそれほど大きくはない資料でした。

貸し出す前の状態のチェックをして、桐箱に入れて、それを梱包材で包んでと、そこまでは普通でした。

次に取り出したのは、どこかのブランドか何かの店の紙袋!

「紙袋ですか?」
「中の方に入れて大事に持ち帰りますので。」

いや、そういうことじゃないんですけど。

私ならば、人から大事な資料を借用する際に、紙袋などで運んだりはしません。
まあ、軸を風呂敷で運んだことはあるんですけどね(笑)

でも、それは軸が長すぎて上手く収まるカバンが手に入れられなかったからで、普段は大きめのアタッシェケースを持参して、それに入れて帰ります。
外側が硬く出来ているので、道中で何かにぶつかっても中の物に影響しませんし、水がかかっても(ドップリ水に浸かるのでなければ)大丈夫ですから。
杉並区立郷土博物館も樹脂製のコンテナと、外装がアルミのトランクをご持参でした。

紙袋に入れても、資料自体は桐箱に入っているので、多少の衝撃には耐えられますし、水がかかっても平気でしょう、おそらく。
逆にアタッシェケースだって、ひったくられないとは限りませんし。

しかし、要は、資料をお貸し下さる方に安心していただくことが第一なのです。
それが信用にもつながります。

例えば、個人の所蔵者の方から、あそこには資料を預けても安心だ、扱いが丁寧だ、と思っていただければ、将来的に、資料を寄贈してくださるという事だってあり得るわけです。

逆に、あそこには二度と貸したくない、などと思われては、大きな損失です。

もし、私が同じ状況にあったなら、自分の私物を紙袋に移して、自分のカバンの方に資料を入れて持ち帰るでしょう。
自分の私物より、借りる資料の方が大事だ、という意思表示として。

ある種のパフォーマンスではありますが、そういうことも大事なんだけどな、と思ったのでした。

長い愚痴になりました。失礼。

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