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2010年8月14日 (土)

ブーム?

現在発売中の『週刊現代』(8月21・28日合併号)のカラーグラビアページに各地の文学館が特集されていて、吉川英治記念館もそこに掲載されています。
ご興味のある方は手にとってみてください。

さて、この特集の件で当館の写真を貸して欲しいとの電話を編集部からいただきましたので、ご提供したのですが、その時の会話の中で、いま文学館を特集する理由として、「藤沢周平記念館ができて、文学館が盛り上がっていると聞きましたので…」と言われて、ちょっと考え込んでしまいました。

今年の4月29日に鶴岡市立藤沢周平記念館がオープンし、その開館を知らせるポスターが当館にも送られてきましたので、しばらく掲示していました。
そうしたところ、多くの来館者の方がポスターの前で足を止め、「へぇー藤沢周平の記念館ができたんだ!」と興味深そうに眺めておられました。
下手をすると当館の展示への反応よりも、リアクションが激しいと思えるほどでした。

いま検索してみると、開館から3ヶ月の先月末時点で入館者数が4万人を超えているとのこと。
このペースならば年間で16万人強ということになり、当館の最盛期の入館者数に近い数字になります。

これは文学館としては盛り上がっていると言える数字でしょう。

とは言え、それは藤沢周平記念館が盛り上がっているということであって、文学館業界全体としては、盛り上がっているとは言い難い現状があります。

そもそも文学を愛するということは個人性が強いですから、一つの文学館に活気が出ると、他の文学館にも波及効果で活気が生まれる、とはいきません。

そんなわけで、藤沢周平記念館の盛り上がりをよそに、当館などは入館者数が最盛期のおよそ8分の1にまで減少してしまい、青息吐息です。

もっとも、テーマパークなら最盛期の入館者数でも潰れかねません。

テーマパークと文学館では意味合いが違うとは思いますが、なんだか文学ってスケールが小さいなと、感じてしまったりもするのです。

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