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2010年10月18日 (月)

重松清さんを囲むひととき

去る16日土曜日に、重松清さんを囲むひとときを開催しました。

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例年は手伝ってくれている講談社の文芸の人間が司会進行役を務めるのですが、写真をご覧の通り、重松さんがお一人で話して、時間を見て質疑応答に切り替え、その司会役もご自分でなさるというスタイルでした。

普段は、いじめ問題や男女共同参画問題などについて講演を依頼されることが多く、文学そのものについて話す機会はあまりないんです、とおっしゃりながら、多岐に及ぶお話をしてくださいましたが、個人的に印象に残ったのは2点ほど。

まず、重松さんがこれまでの人生で30回引越しをしているという話。
高校卒業までに16回、それ以降に14回だそうです。

今年、再三このブログで触れているように、吉川英治は生涯でおよそ30回の引越しをしています。
こんなところに共通点があったとは。

もう1点は、吉川英治の小説「かんかん虫は唄う」をご紹介になったこと。
なんでも、あまり小説を読まない重松さんのお父さんが、あれはいい小説だ、と事あるごとに言っていたのだそうです。
数ある吉川英治の小説の中で、なぜこの作品だったのかというのが、ちょっと不思議ですが、何か心に響くものがあったのでしょう。

そうそう、質疑応答の中で、家族や社会の中での「自分の居場所」ということについて、それはある特定の場所や空間のことではなく、自分がいる場所が「自分の居場所」なんじゃないか、というようなことを答えておられたのですが、それを聞いて、先日ここで取り上げた吉川英治の「家なんていう形の中に住んでいるとは思わない、心のうちに住んでいるつもりである」という言葉を思い浮かべたことも付記しておきましょう。

どちらも、どんな場所に居ても自分が自分でありさえすれば良い、という考え方と受け取れば、共通しているな、と思ったのでした。

ご参加下さった皆さんは、どうお感じになったでしょうか?

最後に、重松先生、そしてご参加下さった方々にお礼申し上げます。
ありがとうございました。

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