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2011年1月25日 (火)

翻訳

先日、講談社インターナショナルを通じて、吉川英治作品の海外版の見本が送られてきました。

タイトルに「SHIN……」と見えたので、てっきり「新・平家物語」かと思ったら、なんと「新・水滸伝」のインドネシア語版でした。

何が≪なんと≫なのかと言うと、「新・水滸伝」は中絶作品だからです。

「新・水滸伝」は、講談社の雑誌『日本』昭和33年1月号から連載を始めた作品です。
しかし、連載中に癌にかかっていることが判明、並行して『毎日新聞』に連載していた「私本太平記」はどうにか結末をつけたものの、「新・水滸伝」は昭和36年12月号掲載分までで中断し、手術のため入院します。
一度は退院するものの、執筆を再開することなく再入院し、結局、昭和37年9月7日に亡くなったため、絶筆となった作品なのです。

なぜこれを翻訳する?

「水滸伝」なら、本家である中国のものを翻訳すればいいのに。

ちなみに、これまでに吉川英治の作品で外国語に訳されたものは、「新・平家物語」「宮本武蔵」「忘れ残りの記」「新書太閤記」の4作品があります(戦後に限る)。

「新・水滸伝」は5作目になります。

このインドネシア語版の巻末に吉川英治の「源頼朝」のインドネシア語版の広告が出ていたので、聞いてみると、「源頼朝」の翻訳は現在進行中で、このあと何作品かが翻訳される予定とのことでした。

ここへ来て突然バリエーションが増えますが、吉川英治は来年で没後50年、つまり、著作権の保護期間が切れてしまいますので、その前の駆け込み需要というところでしょうか。

いや、事情は全く知らないのですが(苦笑)


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