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2012年1月14日 (土)

作家と万年筆

本日から「没後50年記念読み継がれる吉川英治文学展」が野間記念館で開幕しましたが、同じ本日、神奈川近代文学館で表記の展覧会が始まりました(1月14日~2月26日)。

この展覧会に当館から、吉川英治の愛用していた万年筆を貸し出しています。

吉川英治は、当然ながら、その作家生活の中で、多くの万年筆を使用したはずですが、現在当館に残っているものはわずかに5本だけです。

「宮本武蔵」の執筆に使用したパイロットのもの。これは付けペンタイプのものです。
そして、ペリカンが2本、シェーファー、モンブランが各1本で、計5本です。

モンブランには、なぜかオリジナルのキャップではなくヒーローと言うメーカーのキャップがはめられています。
ということは、ヒーローの万年筆も持っていたのかもしれませんが、本体は残っていないので、定かではありません。

こうしてみると、このメーカーのものでなければ、という強いこだわりはなかったようです。
ちなみに、ペリカンは2本残っていますが、1本は「私本太平記」で受賞した第三回毎日芸術賞の副賞なので、自分で求めたものではありません。

ただ、銘柄にこだわりはなかったようですが、妙な癖があったそうです。

それは、内部にインクを充填するタイプの万年筆でも、付けペンのようにインク壷にペンをひたして書く、という癖です。

そういう癖があるということは、初期の頃に愛用していたのが付けペンタイプのもので、それが癖になってしまったのだろうかとも思いますが、はっきりしません。

さて、今回神奈川に貸し出しているのは、ペリカンのものです。

興味のある方はお運び下さい。

ちなみに、野間記念館での没後50年展には、パイロットの付けペンの復刻版を、実際に使用していたペン立て・インク壷とともに出品しています。

こちらもぜひどうぞ。

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