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2012年2月13日 (月)

ステルスじゃないマーケティング

現在、野間記念館で「没後50年記念 読み継がれる吉川英治文学」展が開催されています。

会期中はPRのため、毎日ブログを更新するつもりでしたが、バタバタしているうちに、気が付けば会期も半ばを過ぎ、残り3週間になってしまいました(3月4日まで)。

これはいかんということで、泥縄的ですが、以後できるだけ毎日、会期終了までPRのための更新を続けていこうと思います。

さて、この展覧会ですが、「広がりゆく吉川文学」「吉川英治の世界」「吉川英治のことば」の三部構成になっています。

この基本構成は、実を言えば、2001年に日本橋三越および仙台文学館で行なった「吉川英治展――武蔵からバガボンドへ――」と似たものになっています。
何しろ、展示プランを作成したのが同じ人間(つまり私)ですから、同じ様なものになってしまったわけですが、異なる点もあります。

それは、会場の制約ということがアイデアの端緒になりました。
というのも、野間記念館は基本的には日本の近代美術を集めた野間コレクションの展示を主目的としている美術館なので、文学展で多用される平台のショーケースの数が少ないのです。
逆に、通常は壁面の展示が中心なので、掛け軸などを展示するための特殊なショーケースを備えています。

一般的な文学展では、初版本や原稿、執筆ノートや文房具などの小物、そういうものを平台のケースに入れて展示しますが、それが難しい。
ならばいっそ、掛け軸や額を大量に出品しよう、と考えました。

もちろん、吉川英治は書家でも画家でもありませんから、遺墨類をそれそのものとして鑑賞のために展示するのは、少し違う感じがします。
吉川英治本人も、「やめてくれよ」と言うでしょう。

そこで、「吉川英治のことば」という切り口で、資料を取捨選択することにしました。

昨年来、日本人は大きな災いの渦中にいます。

翻って考えてみると、吉川英治は日清戦争の直前に生まれ、日露戦争、第一次大戦、関東大震災、世界恐慌、第二次大戦と、災いの連続の時代に生きた人物です。
そんな時代を生きた吉川英治のことばには、今の我々にも通じる、時代を越えて心に響く、何かがあるはずです。

そんな思いで、資料を選んでみました。

どんな≪ことば≫を選んだかは、明日以降、その一部をご紹介したいと思います。

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