« 写真コンテスト選考会余話 | トップページ | 神奈川(2) »

2012年6月30日 (土)

TV時代劇の日

明日7月1日は「TV時代劇の日」だという記事を見かけました。

吉川英治の作品でテレビドラマになったものというと、まずはNHKの大河ドラマになった「新書太閤記」「新・平家物語」「私本太平記」「宮本武蔵」が挙げられます。

この4本の大河ドラマ以外に、私が把握している限りでは29本のテレビドラマがあります。
大河ドラマも含めた内訳は

「宮本武蔵」=9本
「鳴門秘帖」=4本
「新書太閤記」=3本
「新・平家物語」=2本
「天兵童子」=2本
「あるぷす大将」=2本
「神州天馬侠」=2本
「牢獄の花嫁」=2本
「旗岡巡査」=1本
「左近右近」=1本
「玉堂琴士」=1本
「月笛日笛」=1本
「龍虎八天狗」=1本
「吉野太夫」=1本
「私本太平記」=1本

この他に、吉川作品を舞台化したものの中継だとか、調べのついていないものだとかがあるのですが、それはとりあえず置いておきます。

年代で見ると

昭和30年代=16本
昭和40年代=9本
昭和50年代=4本
昭和60年以降=4本

となりますので、テレビ草創期に貢献したという感じになるでしょうか。
初期の『少年マガジン』に吉川作品を漫画化した作品が複数掲載されていたことと、パラレルな印象を受けます。

また、そういう目で見ると「天兵童子」「神州天馬侠」「左近右近」「月笛日笛」「龍虎八天狗」といった≪少年少女小説≫が多いのも、興味深いところです。
「あるぷす大将」も主人公が少年なので、ここに含めてもいいかもしれません。

「旗岡巡査」と「玉堂琴士」はいずれも短編作品ですので、ドラマ化されたものも単発のものです。
そういう単発ものは結構あって、9本もあります。
もっとも、テレビ東京系で新年にやっていた≪12時間ワイドドラマ≫から、複数の原作に基づく連作もののうちの1本というものまで、その性質や放送時間は様々ですが。
「宮本武蔵」「新・平家物語」「新書太閤記」では、その一部のみを単発ドラマにしたものもあります。

残念なのは、吉川英治の作品には同じ主人公による連作が無く、そのためシリーズ化されにくいという点です。
半七や平次や佐七、金さんに桃太郎侍、そういうキャラクターを生み出さなかったので、大河ドラマのような重厚長大なドラマにはなっても、気軽に楽しめる一話完結の庶民的な連続時代劇は生まれないということになってしまうわけです。

作品が映画を意識していると批判された吉川英治も、さすがにテレビ時代にどういう作品が向いているかまでは想像しようがなかったのでしょう。

|

« 写真コンテスト選考会余話 | トップページ | 神奈川(2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 写真コンテスト選考会余話 | トップページ | 神奈川(2) »