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2012年6月 8日 (金)

岩登りと岩汚しは同義語か

しばらく前の朝日新聞多摩版に、御岳渓谷でボルダリングが人気沸騰中だ、という記事が出ていました。

実際、週末に御嶽駅や青梅駅に行くと、ボルダリングの際に用いる落下の際の怪我防止用のマットを背負った若い人達の姿を多く見かけます。

以前、地元の観光関係者の方と話している時に、「最近多くなった中国人観光客を青梅にも呼び込みたい」という話題になりました。
そのために実際に青梅を見てもらう誘致活動をしたいというので、どんなところを見せるつもりなのかと聞いたところ、御岳神社や塩船観音などの社寺を挙げたので、私は反対しました。

「中国人は日本の社寺文化を自分たちの国の亜流だと思っているので、それでは興味を示さない。それよりも中国ではまだ広がっていないだろうアウトドアスポーツを体験させてはどうか。中国でできないことをPRしないと意味がない」というのが、その際の私の意見でした。

しかし、地元の観光関係者の多くは、御岳渓谷で近年増加したカヌーやボルダリングの愛好者は、観光の障害になっているという意識が強く、彼らを活用するというアイデアには消極的でした。

観光の障害とはどういうことかと言えば、以前にこんなことを書きました。

さて、朝日新聞の記事では、御嶽駅前にできたボルダリング用品専門店が盛況だと紹介されていました。

こちらの想定する観光客像と合わないからと言って邪魔者扱いするのではなく、彼らに合わせた店を作れば需要はあるということでしょう。
「金を落とさない」のではなく、「金を落とす場所が無い」という側面もあったということです。

これは、地元の観光関係者の一人としては反省点です。

ただ、カヌーはともかく、ボルダリングには滑り止めの粉で岩が白く汚れるという問題があり、「景観を汚す」という観点からの地元民の批判や反発もあるのですが、その記事には全く取り上げられておらず、それでは一面的過ぎないかと、少し気に入りません。

岩を汚さない、あるいはすぐに水で流したりできる、そういう滑り止めってないんですかね。

暖かくなってきて、アウトドアスポーツには良い季節になってきましたが、そういう軋轢を回避する方法を考えて欲しいものだなと思ったりします。

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