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2012年6月 4日 (月)

小倉・門司散歩――4年ぶりの小倉

これまた、更新を怠っているうちに、北九州市立文学館での「没後50年記念 読み継がれる吉川英治文学――巌流島決闘から400年――」展も始まってしまいました。

始まってしまいましたも何も、4月21日~7月1日の会期ですから、もう半分過ぎています(苦笑)

さて、この展覧会の開幕に合わせ、4月20・21日の両日、北九州市を訪ねました。
2008年の全国文学館協議会の部会以来、およそ4年ぶりのことです。
今回は私1人ではなく、4月21日に記念講演をすることになっている吉川英明館長夫妻と、財団事務局のY女史の合計4人。

4月20日には特に行事はないので、ゆかりの地などを訪ねてみようという話になっていたのですが、結局、足を運んだのは巌流島と松本清張記念館の2ヶ所だけでした。

まず足を運んだのは巌流島。
私は4年前に来た時には、時間がなくて上陸していません。

昼食の後、タクシーを呼んでもらって、巌流島行きの連絡船が出る門司港に向います。

「門司港の巌流島行きの船の出る桟橋まで」と運転手に告げると、「それどこですか?」との答え。
旅行者に聞き返されても、説明の仕様もありません。
運転手はケータイで会社に電話して場所を聞いています。

巌流島に行きたいから門司港まで行ってくれ、という客はほとんどいないんでしょうかね?

途中車窓にそれらしき島が見えたので「あれが巌流島ですか?」と尋ねてみても、「いやぁ、よくわかりません」。

小倉の人は巌流島に興味が無いのでしょうか。

それでも無事到着して、船で巌流島に向います。

門司港からは15分ほどで巌流島に到着。
帰りの船の時間との兼ね合いで、滞在できる時間は30分ほど。

しかし、こんな感じで島も小さく、さして見る場所もないので、それで十分です。
Ganryu_01

ぶらぶら歩いていくと明治43年に建てられた佐々木小次郎の碑があります。
Ganryu_02

その近くに、昭和61年に建てられた村上元三の「佐々木小次郎」から抜粋した文章の刻まれた碑もあります。
Ganryu_03

平べったい島の中で少し小高くなっているところがあり、そこに宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の銅像があります。平成15年の建立で、その年の大河ドラマ「武蔵」の出演者が除幕式をやったという報道を見た記憶があります。
Ganryu_05

この写真は関門海峡を背景にしたものですが、右が門司、左が下関側になります。

そばに、この銅像とともに設置された碑がありますが、どういうものだか、吉川英治の「宮本武蔵」は無視されています。
記載された年表には吉川英治の「宮本武蔵」執筆の項目はなく、大河ドラマ「武蔵」に触れながら原作者の名はなく、決闘の場面を描いた文章は「二天記」と村上元三の「佐々木小次郎」からの引用です。
碑の中に石井鶴三の描いた決闘の場面の挿絵が使用されており、そこにわずかに「六興出版『吉川英治 挿絵名作集』より」とありますが、それだけです。

下関市(碑の設置者)は何か吉川英治に恨みでもあるのでしょうか(笑)

丘の上から銅像の反対側に眼を向けると、人工の砂浜があり、そこに1艘の船が。
Ganryu_04

どうやら武蔵が乗って来た船、ということのようです。

もっとも、勝者である武蔵は船に乗って島を去っていますから、これがここにあってはいかんのではないかという気はしますが。


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