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2013年2月28日 (木)

第5回草思堂落語会を開催します

吉川英治記念館では、春の催事として恒例となりました≪草思堂落語会≫を開催たします。

出演はこれまでと同じく、柳家禽太夫師匠です。前座の一席を含め、休憩をはさんで二人で三席を演じますが、その一席として吉川英治の≪新作落語≫を上演いたします。

吉川英治は、作家デビュー前後の大正末期に、複数のペンネームを用いて、多くの作品を世に送り出しましたが、その中に≪新作落語≫と銘打って発表された作品群があります。それらは、当時雑誌に発表された後は、一度も単行本に収録されたことがなく、また、あくまでも雑誌用で高座にかけられたこともありません。

そこで、平成20年に初めての試みとして「弘法の灸」を上演し、好評を得ましたので、それ以降、毎年開催し、「花見どむらい」「ことわり屋」という吉川英治の作品を演じていただきました。

吉川英治が落語を書いたことは、ご存じない方がほとんどでしょう。
後の作品とは一味違う、若き日の吉川英治の隠れた一面に触れられるイベントです。

なお、演目は当日まで秘密とさせていただきます。

日時その他は以下の通りです。
受付開始は明日、3月1日です。

○日時:4月14日(日) 2時~4時(開場は1時30分)
○会場:吉川英治記念館 旧吉川英治邸母屋の座敷。
○定員:50人
○料金:2000円(入館料含みますので、館内の展示もご覧いただけます)
○申込み
・ハガキ=吉川英治記念館 〒198-0064 青梅市柚木町1‐101‐1
・ファックス=0428‐76‐1936
・メール=oubo-rakugo@mbn.nifty.com

上記のいずれかまで、「草思堂落語会参加希望」をタイトルに、参加希望者の住所・氏名を明記の上、お申し込み下さい。なお、希望者多数の場合は、抽選とさせていただきます。入場整理券を兼ねたハガキを4月8日までにお送りしますので、当選発表はその発送をもって代えさせていただきます。定員に達しない時は継続して受け付けますので、お問い合わせください。

○お問い合わせ
 吉川英治記念館 〒198-0064 青梅市柚木町1-101-1 ℡0428-76-1575

柳家禽太夫プロフィール
昭和39年、神奈川県厚木市生まれ。本名・鈴木徳久。昭和58年、十代目柳家小三治に入門。同年、前座名「小のり」で初高座。62年、二つ目昇進。平成13年、師匠・小三治の命名による初代「禽太夫(きんだゆう)」で真打に昇進。「禽」の字は、明治時代に活躍した二代目柳家小さんの愛称「禽語楼」(小鳥が禽えずるように語ることから)にちなむもの。平成14年、第七回「林家彦六賞」受賞。

*備考)吉川英治原作の落語は、時代に合わせて表現を改める場合があります。

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2013年2月27日 (水)

梅との別れ

草思堂庭園で一番早く満開になる梅の木が、7・8分咲きになってきました。
満開までもう少しです。
といっても、この梅の木以外には開花している梅の木自体が1本しかないのですが。
(撮影は昨日)

P2263208

P2263234

ところで、この梅の木ですが、今年で見納めになります。
プラムポックスウイルスへの感染が確認されたため、伐採されることが決定したからです。

伐られるのは、この木だけではありません。
吉川英治が住んでいた頃からあり、吉川英治がこよなく愛した梅の木も、伐採のやむなきに到りました。

そこで、下記のような企画を実施します。

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吉川英治が愛した梅とのお別れ企画
俳句募集のお知らせ

昭和19年(1944)3月、都心の赤坂から青梅市内の旧吉野村に転居してきた吉川英治は、梅花咲き乱れる吉野梅郷の風情を愛しました。
現在記念館となっている旧吉川英治邸は、当時でも築100年近かった地元農家の屋敷を買取ったもので、その庭には、吉川英治が暮らし始める以前から多くの梅があり、また、吉川英治自身もすすんで梅を植えました。
記念館となった現在も、庭園内には80本余の梅の木が存在します。
ところが、数年前に発生が確認されたプラムポックスウィルスの猛威は、この庭園にも及び、24本の梅の木で感染が見つかり、伐採のやむなきに到りました。
その中には、吉川英治の転居以前から存在し、その姿を特に愛していた紅梅・白梅の木も含まれています。

白梅は紅梅に倚り
紅梅は白梅に添ひ
双照 双映
いよいよ白く いよいよ紅し

これは吉川英治がその2本の紅梅・白梅の木を夫婦に見立てて詠んだ歌です。

この梅の木との惜別のため、吉川英治記念館では、梅を題材にした俳句を募集することにしました。
館内に投句箱を設けるほか、郵送でもご応募いただけます。

ご応募いただいた句は、ゴールデンウィークの頃に館内に展示します。
展示に際しては来館者による投票を行い、多くの票を集めた句の作者には記念品を差し上げます。

○締切り:2013年3月31日(日)
○俳句の展示:同4月27日(土)~6月2日(日)
○郵送での応募先:吉川英治記念館 俳句係 〒198-0064 青梅市柚木町1‐101‐1
○お問い合わせ:吉川英治記念館 ℡0428-76-1575

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伐採は東京都が行ないます(国の業務なので法定受託事務ってやつですかね)。
お役所仕事なので、年度内に伐らねばなりません。
日程に融通を利かせてはくれましたが、3月18日・25日の休館日に伐採する予定です。
それ以後は、館内の梅のおよそ3分の1が失われた状態になります。

できれば皆さんにも、その前に伐られる梅の最後の姿を見に来ていただければ幸いです。

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2013年2月21日 (木)

百歳

2月19日付の読売新聞に「医療ルネサンス 百寿者に学ぶ」という記事がありました。
その記事に現在106歳の昇地三郎さんが取り上げられていました。

あれ、どこかで聞いたような名前だな?と思い、よくよく考えてみると、吉川英治賞受賞者の方でした。

昭和55年(1980)に第14回の吉川英治文化賞を露子夫人とともに受賞されています。

ちなみに、その時私は中学3年生で、もちろん吉川英治記念館には勤務していませんから、書類上でしか存じ上げません。
ただ、特徴的なお名前だったので、かすかに記憶にありました。

しかし、受賞当時既に73歳だった昇地三郎さんが、ご健在だとは、失礼ながら、意外でした。
しかも、「公共交通機関を利用して世界一周した最高齢者」として、昨年ギネスブックに認定されたのだとか。

すごいですね。

ちなみに、吉川英治文化賞の受賞理由は「二十五年にわたり、夫妻協力して心身障害児教育に挺身し、『早期発見』『早期教育』にすぐれた効果をあげている」というものです。
もちろん25年というのは、受賞時点での話。
現在のお立場は記事からは分かりませんが、その後33年も経っているわけですから、その功績は半世紀以上に及ぶということになります。

いや、本当にすごい。

ただ、残念なのは、昇地さんの吉川英治文化賞受賞後の足取りを知りたいと思ってアクセスしたWikipediaの記述に、吉川英治文化賞受賞のことが一言も触れられていないこと。

なんだかちょっと惜しい気持になってしまいますね。

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2013年2月 8日 (金)

新潮社版

吉川英治の著作権保護期間が終了するので、いくつかの出版社から吉川作品の出版の話がある、ということを昨年の大晦日に書きました。

先日、その第一弾として、新潮社から新潮文庫として「宮本武蔵」と「三国志」の刊行が始まりました。

何と言っても既存の作品の文庫化ですから、全巻一度に出すのかと思っていましたが、分散して9月まで連続して刊行していくようです。

当然ながら講談社版とは異なる巻末付録が収録されていますので、既に作品を読んだことがあるという方でも、手に取る価値はあると思いますよ。

ちなみに、私の知り合いは長野剛によるカバー画を見て、講談社版より若い人に受けるんじゃないかなどと言っていましたが、さて、どうなるでしょう。

しかし、出版不況といわれるご時世だけに、売れ線の作品で来ましたね。

もうちょっと冒険心のある出版社があるといいのですが。

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2013年2月 7日 (木)

写真コンテスト入賞作品展

告知が遅くなってしまいましたが、本日から東京・四谷のポートレートギャラリーにて第15回吉川英治記念館写真コンテスト入賞作品展を開催しています。

今回は会場が今までよりも大きいので、過去14回のコンテストの最優秀賞・金賞作品もあわせて展示しています。

ご興味のある方、お近くの方、ぜひお運び下さい。

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2013年2月 2日 (土)

増補改訂版 全国文学館ガイド

全国文学館協議会の編集による「増補改訂版 全国文学館ガイド」が刊行されました(小学館 2013年1月30日 税込1800円)。

これは全国文学館協議会の設立10周年を記念して2005年に刊行された「全国文学館ガイド」の増補改訂版です。

前回のものでは詳細案内が掲載されたのは75館でしたが、今回は91館になっています。

基本的な構成は、各館が見開き2ページで紹介され、右ページには館の紹介文、左ページには著名人によるその間にまつわるエッセイ、という形になっています。
これは旧版も同様ですが、旧版から継続して紹介されている館はエッセイの執筆者を代えていますので、改めて購入した方にも楽しめるものになっています。

ちなみに、当館のエッセイは、旧版では鈴木光司さんでしたが、増補改訂版では不破哲三さんにお願いしました。

ご興味のある方はぜひご購入の上、各地の文学館を巡ってみてください。

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2013年2月 1日 (金)

最初の一花

2月になりました。

庭園内の梅の木を見てまわったところ、早咲きの梅が一輪だけ咲いていました。

P2013065

とりあえず咲き始めは少し普段より遅いかもしれません。
といっても、庭園全体が梅のピークを迎えるのは3月の後半になってからですから、まだ先の話なのですが。

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