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2015年4月12日 (日)

平成27年度吉川英治賞贈呈式(2)

承前。

吉川英治文学新人賞の西條さんは、作家にいたる経歴に触れて、「最初は翻訳家を目指したが、他人の文章を書き写すのが性に合わなくて、だったら自分で書いた方がいいと思った」というようなことを話されましたが、その感じ、よくわかるなぁと思いました。
他人の“てにをは”の選択が、どうにも釈然としない時ってありますもんねぇ、普通に読書していても。

吉川英治文化賞の遠藤さんは、史上最短に近いスピーチだったんじゃないでしょうか。

「私はただ毎年遺骨収集に行っただけです。(こんな賞をもらってしまって)すみません」

それだけでした(うそです、もう少し丁寧に、かつ、すみませんを3度ほど繰り返されました)。
1分かかってないんじゃないでしょうか。

同じく文化賞の野口さんは、選考委員の阿川佐和子さんから、名前を呼び間違えられた上に、「今年の受賞者の中では最年少の50代」とボケをかまされてしまいましたが(実際は72歳)、それを受けて「今日は髪を染めてきました」と返しておられました。
こういう明るさがないと、残せない業績だなと思いました。

日置さんは、「続・国史大年表」の原稿を示しながらスピーチをなさいました。
それが、原稿用紙ではないB4の紙に、付箋が上下左右に無数に張り付けられた原稿で、これは多くの編集者が尻込みするのも当然だな、と感じました。
そこを敢えて出版した国書刊行会はすごいですね。

日吉さんは、御年100歳ということで、お孫さんが代理出席なさいました。
ちなみに、昨年の受賞者の中一弥さんは受賞時に103歳で、最高齢の受賞者となりましたが、2年連続で100歳越えとは、すごいですね。

最後に、来年の吉川英治賞50周年を機に新たに、吉川英治文庫賞を創設することが発表されました。

これは、従来、文学賞の選考からは漏れてしまいがちなシリーズ作品を対象とした賞です。
対象となるのは、「複数年にわたり、5巻以上の複数巻で文庫刊行されている大衆シリーズ小説とその著者」ということになっています。

ちなみに、難癖をつけるわけではありませんが、吉川英治には、そうしたシリーズ作品はありません。
残念。

それと、本賞が第50回の時に第1回ってことは、以後、第51回の時に第2回、第52回の時に第3回となってしまうので、なんか数字がずれてて、すごく引っかかってしまいます。

細かいな(笑)

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