« 景清 | トップページ | 『草思堂だより』 »

2015年5月 5日 (火)

文机の話

神奈川近代文学館から「没後50年 谷崎潤一郎展――絢爛たる物語世界――」の図録が送られてきました。
現在開催中の展覧会です。

図録を手に取って、そう言えば、あのことには触れられているだろうかと思い、巻末の年譜を見てみました。

1963年の項目に

四月、伊豆山の邸宅を処分し、熱海市西山(吉川英治別邸)に転居。

と書かれています。

実は、このことについて、以前このブログで触れたことがあります。

さて、経緯については、そこに書かれている通りなのですが、ひとつ、私は大きな勘違いをしていました。

それは文机についてです。

以前のブログで私は、現在谷崎潤一郎記念館に収蔵・展示されている文机が、吉川英治から谷崎潤一郎に受け継がれた文机だと書きました。

これは間違いでした。

武庫川女子大の辰巳都志先生から、その文机は“湘碧山房”に残されている、ということをご教示いただきました。

谷崎展図録の年譜、1964年の項目に

七月、神奈川県湯河原町吉浜新築移転(湘碧山房)

とあります。
谷崎は翌年7月30日に、この家で亡くなっています。
その終焉の地に、文机は残されています。

ちなみに、この文机は教育テレビの「美の壺」の2013年9月27日放送分で取り上げられました。

辰巳先生からご教示いただいたのは、この番組の取材を受ける少し前の事です。
以来訂正しなければと思いながら、放置していました。

実に怠慢で、お恥ずかしい。

いい機会なので、ここで訂正いたします。
私の勘違いを信じた方、申し訳ありませんでした。

|

« 景清 | トップページ | 『草思堂だより』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 景清 | トップページ | 『草思堂だより』 »