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2016年11月 9日 (水)

お電話へのお答え

先程、このブログについてお電話をいただきました。

珍しいこともあるものだと思ったのですが、その内容は、先日書いた「文アル」という記事が、「文アル」を貶めていて不快だ、というものでした。

意表を突かれて、対応がつっけんどんになったかもしれないと思い、考えていることをちょっと書いてみます。

上記リンク先の文章が、「文アル」を軽く揶揄していることは否定しません。
しかし、だからダメだとは一言も言っていません。

通常“です・ます調”で書いている文章の中に、「誰だよ、こいつ(笑)」などという砕けた表現を入れたのを、馬鹿にしていると感じたのかもしれません。

しかし、そもそも、その前に書いた「文スト」という記事を読んでもらえば、実在の作家をキャラクター化することに、私が否定的ではないことはわかるはずです。

私は、吉川英治の親族ではありませんし、吉川英治の没後に生まれていますので、実際の吉川英治に会ったことはありませんが、吉川英治記念館の学芸員として、多少は吉川英治の実像を知っているつもりです。

現実の吉川英治は、20歳の徴兵検査で丙種と判定されてしまうような小柄な男性で、作品の性質から武道をたしなんでいるようなイメージがありますが、実際にはほとんど武道の経験はありません。
しかし、それでいて激情家で、声を荒げて人を一喝するような側面もありました。
そうかと思えば、最初の妻との結婚生活では、妻の癇癪から逃げ回る恐妻家として知られていました。
また、二度目の妻との間にできた長男・次男・長女には厳父として接していながら、晩年になって生まれた次女に対しては、周りがあきれるほど甘やかしたという話も残っています。

そういう実際の姿と、ゲームキャラクターとしてのイメージの間の乖離を笑ったまでのこと。

それを「貶めている」と言われても、「そんな大袈裟なことですか?」としか言いようがありません。

逆に、「文アル」をやらない人の中には、実像からかけ離れたキャラクター設定を、その作家に対する冒涜と感じ、不快に思う人もいるはずです。

そして、私は、別に不快には思わないけれども、笑えるという評価をくだしたまでのことです。

そこは人間の多様性というものでしょう。
ひとつのことに対して、全ての人が同じ評価を下すようなことはあり得ないし、そんな世の中はむしろ最悪です。

あらゆる物事に対して、批判はあって当然です。

その意味では、私の記事に対する批判だってあって当然なわけで、その意味では、今回のお電話も、至極当たり前なことと言えるでしょう。
できれば、ブログのことは、ブログのコメント欄への書き込みにしてもらえると助かるのに、とは思いましたが。

とは言え、ちょっとナイーブ過ぎないでしょうか?
「私はこれが好き!」という信念があれば、人の評価は関係ないと思うのですが。

それに、私が、このブログで「文アル」を笑ったからって、それで「文アル」の評価が変わったり、売り上げが落ちたりはしないと思いますしね。

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コメント

個人ブログでやれよ
記念館のブログで書けばそれが記念館の総意と受け取られることもわからずよくこれだけ感情的に好き嫌い書けるもんだな
これ書いてるの館長なの?平職員なの?名前も出さずに書き散らしてるんだから余計に一個人ではなく「吉川英治記念館としての意見」として一般人は受け止めるしかない
「吉川英治記念館がゲームやそのファンを嘲笑した、抗議に対して”ナイーブすぎ”と返して自分の発言を顧みず受け手側に問題を押し付けた」ってことだよね
電話で館長に直接どういう意図でこれらの文章を掲載させたか聞いた方がいいみたいだな

投稿: 吉川英治 | 2016年11月10日 (木) 05時09分

プロフィール欄をご覧ください。
名前も立場も公開した上で書いています。
また、文責は私にあると断っています。

また、吉川英治が登場するので、この場で書いています。
私は、ゲームには関心がないので、むしろ個人ブログで書く意味がありません。

繰り返しますが、私は吉川英治の実像とゲーム上のキャラクターの乖離を笑っているだけです。
「文スト」の<二匹目のドジョウ>に見える、と書いた以外には「文アル」に対する評価はしていません。

それでも不快だというのなら、それはあまりにもナイーブ過ぎる、と言っているだけです。

投稿: 片岡元雄 | 2016年11月10日 (木) 09時47分

うーん国擬人化漫画のヘタリアに韓国人が愚痴言って韓国キャラだけ取り下げられたのと同じ経緯になりそうですワ(笑)
文ストはこういう関係者が騒ぎ立てるタイプだというのを察してたから敢えて吉川英治をハブにしたのか偶然神回避したのか
どうぞよしなに

投稿: 諏訪部順一 | 2016年11月10日 (木) 12時03分

>諏訪部順一様

私は、落差を笑っているだけで、騒ぎ立てているつもりは一切ありません。
電凸もしていませんし、抗議のコメントも出していません。

ただ笑っただけです。

投稿: 片岡元雄 | 2016年11月10日 (木) 13時35分

ゲーム内のキャラクターと実際の人物像が乖離しているのは当たり前だと思います。
ひとつ、思い違いをなされているように感じましたので、差し出がましいとは思いますがコメントさせていただきます。

「文豪とアルケミスト」というゲームでのキャラクターたちは作家本人ではなく文豪の魂を転生させた、別キャラクターという扱いです。
吉川英治に限らず他のキャラクターたちも作家本人からキャラクター像を得ているものだけでなく、作品や世間でのイメージが反映されているキャラクターが多々存在しています。
そもそも「実際の作家本人のキャラクター化ではない」という点をご理解ください。
また、ゲームでは「この作品は創作であり、実際の史実等とは異なる場合がございます」といった注意書きがなされています。
その点を踏まえますとゲーム内のキャラクターが実像と乖離している、という指摘は見当違いではないでしょうか?

電話でのクレームというのは常識がないと私も感じましたし、ナイーブ過ぎるといったご指摘はごもっともだと思います。
しかし、そもそもの発端である記事の内容が適切であったとは思えませんでした。揶揄して触れるのであればある程度その対象がどういったものなのかを調べ、理解してから触れてはいかがでしょうか。

突然の長文・乱文、失礼致しました。

投稿: 匿名希望 | 2016年11月10日 (木) 15時19分

私は、どちらかと言えば失礼な人間ですが、設定すら目を通さないほど失礼ではありません。

「文スト」にせよ「文アル」にせよ、実在の作家の名を負っているものの、それとは異なる存在であるということは承知しています。
ただ、「実際の作家本人のキャラクター化ではない」という設定があろうと、実在の人物の名を負っていれば、元の人物と比較されることは、避けられないことのはずです。
それは製作者も、ファンも、織り込み済みの事だと思うのですが、いかがでしょう?

「あの吉川英治が、こんな風になったかぁ」と、落差を面白がっておちょくることが、何かことさらに問題視されるようなことだとは思えません。

まして、こんな吉川英治じゃダメだとか、こんなゲームはバカバカしいとか、一言も言っていないのですが。

投稿: 片岡元雄 | 2016年11月10日 (木) 17時38分

気になったことがあるのでコメント失礼致します。

“文責は私にある”と注意書きを入れれば何を書いても許されるのですか?
その一文があれば、ここの内容は吉川英治記念館には関係ないんだな、と皆が思うと思いますか?
少なくとも私は思いません。
記念館の公式HPから繋がるブログで、しかもそこの学芸員の方が書いているブログですから、それは記念館の印象にも繋がるんです。

純粋に、吉川英治が作品が好きな人はたくさんいます。記念館に行ってみたいと思う人もいるでしょう。
そういう方々がこのブログを見た時にどう思うか考えたことはありますか?
私は、このような文章を平気で書いてしまえる学芸員がいるんだな、残念だな、と思いました。
このブログを読んで記念館に興味を持つと思いますか?吉川英治をより好きになれると思いますか?

ただの、吉川英治のファンブログではないのです。吉川英治記念館の学芸員のブログなのです。
一人でも多くの人に吉川英治の魅力を作品の素晴らしさを伝えることも学芸員の大事な仕事だと思います。
今回の一連のやり取りを振り返った時、それは果たされていると思いますか?

いくら名前が使われている作品だからと言って、あえて記念館から通じるブログに、本人から乖離していて笑えると書く必要はありましたか?
その表現は適切でしたか?
もちろんあなた個人の感想としてはこれ以上無いほどに適切な表現なのでしょう。
ですが、このブログに書く表現として本当に正しかったのですか?
あえて、二匹目のドジョウと書くためだけに、ブログに取り上げる題材として正しかったですか?

ブログと言うものは、日々思いついた事を綴るものです。
他人の思考を縛ることはできません。
だからこそ、書いていいこと、書いてはいけないことを自分自身で選別していかなくてはいけないと思うのです。
まして趣味ではなく仕事の一環であるならば。

批判はあって当然、その通りです。
私の文章もまた、私の意見の押し付けです。
反論したいこともあるでしょう。
ですが、このような場で、何でもかんでも食ってかかることが正しいとも思いません。
場を丸く収めるのもまたひとつのスキルです。
記念館の学芸員としてどのように振る舞えば良いか、今一度、御自身の立場を考えていただければ幸いです。

せっかく学芸員としての立場でブログを書いてくださるなら、自分の思い描く吉川英治像と違ったから笑える、なんて記事ではなく、吉川英治本人、または、記念館に纏わる素敵な記事を読みたかったです。

投稿: サトウ | 2016年11月11日 (金) 00時06分

私が批判されるのは、文章を書いた者としての責任なので構わないのですが、それ以外の方が言葉尻を取り合って言い争いをするのは本意ではありません。
そのため、私以外の方に向けたコメントについては、非公開にさせていただきました。
ご了承ください。

投稿: 片岡元雄 | 2016年11月11日 (金) 10時23分

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